やり甲斐 カケ込み寺

第4章不安・苦しみ・悩み!【業務編】

#2 頑張っても上司から評価されないあなたへ!

成果主義(ノルマー制)の会社では、個人の努力の過程よりも結果を重視します。
セールスマンが顧客を獲得して売上が一番になる!
あるゲームソフトを開発してバカ売れした!
個人が頑張った結果が数字に出てくるので評価もしやすいです。
成果主義はとってもクールですが解りやすい一面があり、働く全ての方に平等性が保たれていると思います。
もちろん給与も上がります(笑)
個人的な見解になりますが、私はこのような競争社会が少し苦手です(汗)
なぜなら努力して頑張っても結果が出なければ評価されないからです。

只、一般的に多いのが組織(チームワーク)で成果を出していく働き方です。
会社の部署(店舗)で数人から数十人の組織(チーム)を作って目的を達成していくものです。
この集団は上下関係が存在していて、上司が部下の考課をしていきます。
能力考課・情意(規律性・協調性・責任感)考課・結果評価などの総合点で評価していきます。

頑張っても上司から評価されない悲劇がおこるのは、この評価の仕方の中で問題が起るからです。

① 会社に考課表が存在していない
② 上司の個人的感情で評価
③ 正規・非正規雇用者の評価の差

①と②では、
考課表があれば、部下の採点をするのが上司です。
部下が一人前になるように導いていく上司が点数をつけます。
もし考課表があってもなくても上司の個人的感情で評価されたら・・・
自身と相性が良い部下の評価は高くなります。
もちろん相性の悪い部下の評価は悪くなります。

上司の個人的感情が働いた場合の評価基準は以下の順番になります。

1位 仕事が出来て可愛い部下
2位 仕事が出来ないけど可愛い部下
3位 仕事が出来て可愛くない部下
4位 仕事が出来なくて可愛くない部下

不思議なことに2位にくるのが、仕事が出来なくても可愛い部下です。
上司の個人的感情による評価は、個人の好き嫌いが基準になってしまいます。
本来なら評価の平等性を保つ為に考課表が存在します。
上司は部下全員を平等に受け入れ教育をして一人前にすることが使命です。
残念なことに、この平等性が欠落しています。

次に③ですが、
これは今の社会情勢の中でも問題になっています。
パート・アルバイト・契約社員を含めた非正規雇用の従業員の評価が低いことです。
確かに会社からすると、新卒を含めた正社員と無期雇用の契約をしています。
また正社員に対しては、サラリーを含めて非正規雇用社員より投資もしています。

問題になるのが仕事内容や仕事量が正規雇用社員と変わらないことです。
少なくともあなたが働いている企業が社員登用を行っていて、透明性のある明確な基準の中で評価してもらえているかが重要になります。
また条件的に正規雇用社員として働けなくても、スキルに見合った待遇を提示してくれる企業を選ぶことが大切です。

余談になりますが、私の会社では平等性を重視する為に新卒の採用はしていません。
正規社員だろうが非正規社員だろうが仕事のスタートラインは一緒です。
最初から待遇に差があることに不平等性を感じていました。
社員のスキルは舵取り(指導者)が導くものであり、舵取りの責任です。
透明性のある考課基準の中、舵取りが平等性を持って等級評価をしていきます。
今いる正規社員も最初は非正規社員でした。

第1章の「働く上での心得」「お客様への心得」でもお話させて頂きましたが、

評価されることを待っていては絶対にダメです!
評価されるように立ち回ることが大切になります!

これは上司や他の従業員に対して偽りの自分を出せと言っている訳ではありません。
着飾った自分を出すことは長続きしないし何より疲れます。

評価される為に以下のことを心掛けてください。

● 学んだ仕事は自分から積極的に行動する(自発性)
失敗しても構いません!
仕事が遅くても構いません!
笑顔・アイコンタクト・大きな声を忘れずに、誠実に一生懸命な気持ちがあれ ば十分です。

●「人の為に役立っている!」この気持ちを忘れない(人的貢献)
どんな職種でも、必ず人の為に役立っています。
自分は社会貢献をしてお給料を頂いている。
この気持ちを絶対に忘れない!

日々この気持ちと行動を継続していくことは大変かもしれません。
でも見返りとしてお給与(お金)を頂けます。
人様の為に頑張るあなたは高く評価されるではなく、高く評価されなければいけません!
必ず上司の心が良い方向に動くに違いありません。

大丈夫です!!
明日から暗くならず胸を張ってください(笑)