やり甲斐 カケ込み寺

第6章コロナ時代、働き方意識改革

#2 メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ!

現在のコロナ禍の中、数多くの企業が経営難に苦しんでいます。
これから売上を回復していく為に、運転資金と相談しながら生産性や費用対効果を高めていくことが重要になってきます。
そこで感染コロナ拡大以前から検討されてきた、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への転換が加速していくと感じています。
まずメンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の違いから説明させて頂きます。

●メンバーシップ型雇用
これは今までの日本で深く根付いていた雇用形態です。
仕事を探すことが、「どこの会社に行こうか?」です。
その会社で末永く働くことを意識して探します。
また受け入れる会社も末永く働いてもらえると終身雇用を意識しています。

就職活動=会社を選ぶ

入社すると1つの仕事に特価するのでなく、様々な部署の仕事を経験していきます。
メンバーシップ型雇用のメリットは、自分が配属している部署がなくなっても雇用契約が解除されることはありません。
他の部署に異動になり、そこで新たなスキルを身につけることが出来ます。
会社の中で人を育てていくイメージであり、会社が「人を仕事につける!」ことになります。

チームワークで仕事をすることが多く、社内でのコミュニケーション能力(円滑な人間関係)が出世のカギになっていると感じます。
要は幅広くオールマイティに仕事をこなす人材が評価されます。

●ジョブ型雇用
アメリカを含めた海外で主流になっている雇用形態で、ジョブディスクリプション(職務記述書)と言った契約を結びます。
働く人が自分の持っている専門的なスキルを活かせる仕事を探します。
会社側は特定の職務に限定して必要な人材を求めます。

就職活動=自分のスキルに合った仕事を選ぶ

職務や勤務地が限定されており、会社側が結果をだしてもらいたい特定の職務の仕事をしていきます。
一般的には新卒採用はせずに、特定の職務を遂行する人材に欠員がでた時に募集をかけます。
会社が育てていく新卒採用とは違い学歴や人格は重要視するのでなく、今までの実績や持っているスキルを重要視していきます。
またメンバーシップ型雇用は一般的には無期雇用ですが、ジョブ型雇用では
職務の成果をだせなければ解雇されることもあります。(成果主義)
このような体質の雇用形態から、会社は「仕事に人をつける!」ことになります。

ジョブ型雇用は社内でスキルアップに向けての教育はしてもらえません。
自分の仕事のスキルアップは転職を繰り返して行っていきます。
高いスキルが身に付けば、より高い報酬を支払う企業で働くことができます。

少子高齢化を見据えて各企業は積極的なAI(人工知能)導入、雇用形態の見直しをしてきています。
今回の新型コロナの影響により、それを早めた形になります。

では全ての業種でジョブ型雇用形態に変わるのか?
私はそのようには思っていません。
社会を特に私達の生活を支えるエッセンシャルワーカーを中心とした仕事は、
まだまだ人間力が不可欠です。

現状ですとIT関連の業種はジョブ型雇用が加速すると思います。
また今後は特定の業務(専門的な仕事)に特化して働いているフリーランスの方に対して企業の見方が変わっていくと思います。