やり甲斐 カケ込み寺

第5章人間社会で生きていく為のバランス

#2 無償の思いやりと有償の思いやり!

子供の頃に学校や親から、「相手に迷惑を掛けない!」「相手のことを思いやる!」などの教育を受けてきたと思います。
この教育は社会で生きていく為に、社会で人とコミュニケーションをとっていくためには必要不可欠なものだと感じています。

相手に対して思いやる気持ちが大事!
なぜ大事なのですかね?
親と子供の関係を見ていくと解りやすいと思います。
「目の中に入れても痛くない!」
目の中に小さなゴミが入ったら痛いです(笑)
でも目の中に愛らしい自分の子供が入っても痛くないと例えて使います。
「我が子の為なら自分の命を犠牲に出来る!」
これは現実的に本当だと思います。
これを読んで頂いている人の中には、幼い子供がおられる方や育ててくれた親のことを思い浮かべている方もいると思います。
子に対する親の思う気持ちは計り知れません。

ではなぜその様な気持ちになれるのでしょうか?
自分が年老いたときに子供に養ってもらおうと思っているからですか?
成長した子供に稼がして自分は楽になりたいと思っているからですか?
結論から言えば、何の見返りも期待していないはずです!

我が子が健康で元気であることを祈って育てています。
欲を言えば明るく賢く他人から好かれる子供であって欲しいと思っています。

子供の為に働きお金を稼ぐ、子供の成長を感じとれた時には心より喜ぶ、子供が嘘をついたら本気で怒る、子供に不幸が舞い降りてくれば必死で守る・・・。

親は子供に対して何の見返りも求めずに本気で腹を割って向かい合っています!
私はこれが「無償の思いやり」と確信しています。

では「有償の思いやり」って何でしょうか?
無償の思いやりは見返りを求めないものなら、有償の思いやりは見返りを求めることです。
仕事の中で、思いやりを持ってお客様と向かい合いましょう!
この様なことを上司から言われたことありませんか?
お客様は会社が作った商品やサービスを買ってくれます。
買ってくれるから我々にお金(給与)が入ってきます。

一人でも多くのお客様に商品を買って頂く、一人でも多くのお客様にサービスを利用してもらう。
その為にお客様の立場にたって、お客様が喜んで頂ける仕事をしていく。
これが「有償の思いやり」と言わせて頂いています。

よく会社の働く従業員はファミリー(家族)ですと社長が言います。
では部署(店舗)で上司が部下を教育する際の思いやりは無償と有償どちらだと思いますか?
教育には思いやりが絶対であることが前提です。
私は「無償の思いやり」と思っています!
子供を育てること、人を育てることは一緒だと確信しています。
なぜならば腹を割って本気で向かい合わなければ人の気持ちは動かないからです。

無償の思いやり             有償の思いやり
    ⇓                    ⇓
相手に見返りを求めない          相手に見返りを求める
    ⇓                     ⇓
自己犠牲への喜び             感謝できる喜び
※時間・労力・金銭を他人の為に     ※お金など対価を頂く為に
使えた喜び                時間・労力を使えた喜び
「頑張ってください」           「お世話様です」
「負けないで下さい」           「ありがとうございました」

    ⇓                    ⇓
自己満足                 社会貢献
※困っている人・支えが必要な人       ※人の役に立つことをして
 に無償で手を差し出せたことへの       報酬を頂く
 達成感を持つ

無償の思いやりは人助け!
有償の思いやりは社会的貢献!

私はこの様に捉えています。
そして、無償の思いやりは人間が生まれながらに持っている本能的なものと自負しています。
必ずあなたも持っています!
必ずあなたは自己満足を味わうことが出来ます!

無償の思いやりが本能的なものであれば、誰でも有償の思いやりを出すことが出来ます。
仕事ではお金(給与)を頂く為に人様の役に立つ!
プライベートライフでは金銭的・精神的に助けてくれる親や友達へ!
このすべてが感謝だと思えたら必ず有償の思いやりは出せます。
「ありがとう!」
「ごめんね!」

あなたは十分に社会貢献しています。
あなたは十分に人間社会の中でバランスをとって生きています(笑)