希望の星

# 涙を流す前に大人が出来ること

1・8・9、この電話番号は「児童相談所虐待ダイヤル」です。
このダイヤルは、二度とあのような痛ましい事件が起らないように、また我々が
悲しみや憎しみを二度と持たないことを願う番号です。
そして天に召された幼い命に報いる番号です。

自分の身の回りに以下のことが起きたら、この3桁の番号を押してください。
①「あの子、もしかしたら虐待を受けているのかも!?」
②「あのママ、だいぶ子育てに悩んでいるかも!?」
③「子育てが辛くて上手に子供と向き合えない!」(経済的・精神的)
 「夫のDVがひどく、また子供への虐待がある!」

これは児童福祉法第25条に基づいた国民に義務になります。
国民の義務だから動かなければいけない!
我々は法律だから、人から言われたから動くような無能な人間ではありません。
我々は、「子供の命を守りたい!」「子供の笑顔を守りたい!」「子供を飢餓か
ら救いたい!」と心から思う気持ちで動くはずです。

そしてパパとママ、
あなた達は絶対に加害者になっては駄目です!
加害者になって得はありますか?
あなたにとって幸せは舞い降りてきません?
自分が自発的にリュックに詰め込んだ責任を背負えるから幸せはやってきます。
家族という名の責任を背負って頑張る先に温かい幸せがあるはずです。
そして人を頼ってください!
相手に自分の苦しい気持ちを吐き出してください!
人間誰もが一人では生きていけません。
社会という大家族のコミュニティに溶け込んで生きていくことが重要です。

なにより私が辛いことは、パパとママ知っていますか?
虐待や育児放棄などで天国にいる子供達が、報道等で親を責め立てる場面を
見て、「どうかママをいじめないで!」こんなこと言うのですよ。
この子達は被害者であることを忘れないで下さい。

「1・8・9」に電話するときは、匿名も認められています。
また個人情報の守秘も約束されています。

結愛ちゃんの一周忌に住んでいたアパートの前に多くの方が追悼に来られて
いました。
区議会議員の方も参列されていました。
皆さんが口を揃えていう言葉は、「大人として、何も出来なくてごめんなさい!」でした。
私もその中の一人であると痛感しました。
いまNPO法人、活動家、専門家の方々が、虐待防止活動をされています。
本当に頭がさがる思いです。
活動内容は、私たち国民一人一人に虐待撲滅の意識を高めていくこと、国に対して関係機関の体制強化・構造改革を必死に求めた活動だと思います。

我々国民は、必死に働いた給与から税金を払っています。
税金は我々の稼いだお金が集まったものです。
その有効活用を決めていく権利は我々にもあるはずです。
すでに我々が稼いだお金は児童虐待防止にも使われています。
金は出すけど手は出さない!
只、皆で手を出さなければ痛ましい虐待事件は繰り返されていきます。
その度に、心が暗くなり涙を流します。

「1・8・9(イチハヤク)」の電話番号を知り、身近な子供達に目を向ける。
これが幼い命を虐待から守る最大の防御策であり撲滅に向けた最強の手法です。
これは決して相手を疑う行為ではありません!
虐待による子供の被害者と親の加害者が生まれることを未然に防ぐ行為です。
誰もが持っている「思いやりの行動」です。

2020年4月に虐待防止法が改定されました。
家庭内での子供への「しつけ」を名目にした「体罰」を明確に禁止することになりました。
もちろんこの2つの言葉はまったく違うものです。
私自身の「しつけ」と「体罰」の解釈ですが、「しつけ」は子供に対して愛情を持って、人として生きていく為に思いやりや感謝の気持ち、一生懸命に努力することが出来る人間に導いていくことと思います。
一方「体罰」は強要であり完全な支配であり、子供を私物化して奴隷のように扱うものです。
「体罰」には絶対に愛情は存在しません。

虐待には4つのケースがあります。
「身体的虐待」「性的虐待」「心理的虐待」「ネグレスト(養育放棄)」です。
今回お伝えした2件の痛ましい事件の加害者である実父と義父は、完全に虐待依存症であると感じています。
依存症には、物質依存症(飲酒・薬物)・プロセス依存症(ギャンブル・買い物・ゲーム)・関係依存症(恋愛・DV)などありますが一緒だと思います。
この2件の加害者である父親は、最長で13年から16年で刑期を終えて出所してきます。
法律上では罪を償った形になります。
子供の命を奪っても、また生きていくチャンスがあるということです。
二度と虐待をしない!! させない!!
その為にも薬物依存症と同様に、虐待依存症回復施設・虐待依存症更正施設の開設が必要であると確信します。
なぜなら他の依存症と違い、虐待依存症は幼い命を奪う確率が非常に高い依存症だからです。

最後になりますが、読んで頂いた方々にお願いがあります。
「アホなおっさんが、救急車か消防自動車か知らないけど、命を守る番号は
1・8・9って騒いでいたよ。」
このようにお伝えください。
宜しくお願いいたします!